第66回(2016年) 調布祭ミスコンを終えて~中編~
前回の続きです。
今回は後編...と思ったら やっぱり長くなったので中編として公開します。中身的には、今年のミスコン当日までの準備がメインとなります。
前編→第66回(2016年) 調布祭ミスコンを終えて~前編~ - なくる の書庫
後編→第66回(2016年) 調布祭ミスコンを終えて~後編~ - なくる の書庫
- 前回のあらすじ
- ソロ優勝への縛りプレイ
- 今年の演技に向けて
- 演技キャラ(メイン)について
- 演技キャラ(一人何役するか)について
- 団体名について
- ダンス曲について
- ダンス練習について
- 音源について
- 女声について
- 衣装について
- ぴにゃ と うさぎに ついて
- 演技について(一番大事なとこ)
- ミスコン当日までに気をつけたこと
- 中編の最後に
前回のあらすじ
'15電通大ミスコンを終え、'16電通大ミスコンでは「ソロ優勝」という大義名分を打ち立てるため、過去の「電通大ミスコン」を分析し、筆者自身の解答を得たのであった。
ソロ優勝への縛りプレイ
あくまで目標は「ソロ参加で優勝する」ことです。
そこで、こんなルールを自分に課しました。
- 演技中、舞台に立つ人間は一人のみ(黒子の参加は なし)
- 演技中の音声は全て自分の声を使用する(ただしゲーム音声は除く)
- 舞台演出において、上記以外での舞台協力は惜しまない
1:ソロ参加である以上、演技中は一人でなければならない。
黒子等が出場する場合、それはミク総帥のときと同様、ソロとは言えない。
2:後述しますが、複数人の声を割り振るために他人の声の録音を禁止。
女声の上手な人に録音してもらったら それは自身の声ではなくなるし、
仮に女の子の声を使おうものなら その声が可愛いのは ほぼ確実やん?
3:これは唯一の例外事項。
本当に全てのことを一人でこなした場合、圧倒的な作業量が要求され兼ねない。
したがって、舞台演出をする上での協力は惜しまないこととしました。
(例えば、演技内容の推敲・音源を大きくする・ダンスレッスンなど)
この3つに加え、「衣装チェンジの禁止」を追加しました。
衣装を2着以上使用し、予選・決勝でインパクトの強い演技を行う団体が 増えました。このため、「衣装を2着以上使用しないと決勝には進めない」というジンクスが確立しまうことを恐れ(確立した場合、ミスコン参加への敷居が上がり過ぎてしまう)、筆者は衣装チェンジを使用せず、衣装は1着のみとしました。
今年の演技に向けて
昨年の演技は
というものだったのですが、なぜか ねいぴあ くん(=今年のWEOミスコン部門)に高く評価されてしまった。本当になんでなのか わからないけど。
しかし、この演技を発展させた団体が出てくる可能性があると考え、昨年の演技のさらに上を目指すこととした。自身の限界と発想力に挑戦するつもりで。
演技キャラ(メイン)について
最初は「同名のキャラを複数集めて演技」とか「同じ髪の色のキャラを集めて演技」とかを考えていました。
案1として、"リン"という名で髪の色が著しく変化しないキャラを選び、デレマスの「渋谷凛」・Fateの「遠坂凛」・リトバスの「棗鈴」を一人で演じるというもの。
案2として、ラブライブ!サンシャイン!! のアニメ放送をやっていたことから、デレマスの「渋谷凛」とラ!サ!!の「桜内梨子」を一人で演じるというもの。
...と考えたはいいものの、筆者がミスコンでやりたいのはデレマス曲なので、どちらも却下。
で、思い出したのがデレステのエイプリールフールネタ
こwwwれwwwだwww
やっぱりデレマスは最高ですわ。ちひろ さんに感謝しないと(課金)
ということで「ぴにゃこら太」と「うさぎ」は出演決定。着ぐるみを用意するつもりはないので人数カウントされないのもポイント。
筆者の顔立ち的にクールキャラの方がメイクがしやすいと感じたので、茶髪系*1でクール属性の渋谷凛ちゃん(=しぶりん)で参加することに決めました。
演技キャラ(一人何役するか)について
しぶりんとプロデューサーだけではつまらないし、もしかすると昨年の演技を見た人が一人三役以上をするかも知れない...と考えた筆者は
の全6キャラを演じることに(頭おかしい)。詳細は女声について で お話します。
団体名について
昨年初めて「Salzburg Engel」としてミスコンに参加し、今年は「ピュアジェネレーション」として参加しました。
昨年はデレマスの神崎蘭子ちゃんのソロユニット名「Rozenburg Engel」と自身の名前「なくる*2(=NaCl)」から取りました。
今年は前述の3人がキャラとして登場するので、そのユニット名「ニュージェネレーション」から、様々な思いを込めて「pure」を追加し、「ピュアジェネレーション」としました。このことについては最後の方で後述します。
ダンス曲について
昨年踊った(予選)or踊る予定だった(決勝)のが
だったわけですが、真ん中の2曲はコールがほとんどありませんでした。
この踊らなかった楽曲(ダンス練習済み)を今年選曲することは、昨年決勝に進出出来なかったから可能な話であるため、この選択は しないと決意。昨年の曲は昨年のもの、今年の曲は今年のものとして きっぱり割り切りました。
昨年のミスコンの時期では ちょうどデレマスのアニメ放送2期が放送されており、最終回25話で流れた「M@GIC☆」が一番踊りたかったものの、音源が入手できないため断念していました。
ということで今年は絶対に「M@GIC☆」を踊りたい!
また、今年の10月にリリースされたPS-VR対応ソフト「デレマス ビューイングレボリューション」での新曲「Yes! Party Time!!」のPVを見て
「これは踊るしかない!!というか むっちゃ踊りたい!!」
となったわけで。昨年の反省も踏まえて今年は少しでもコールが入れられる楽曲を選び、最終的にはこうなりました。
- Star!!(予選)
- M@GIC☆(予選)
- できたて Evo! Revo! Generation!(決勝)
- 流れ星キセキ(決勝)
- Yes! Party Time!!(決勝)
過去のミスコンにおいて、決勝進出団体の平均が およそ予選1~2曲・決勝2~5曲(5曲の場合は一部サビのみ)だったため、今年の曲数は予選2曲・決勝3曲としました。
一人で踊るには十分すぎるほど曲数が多いですが、筆者自身も観客の皆さんも楽しめるステージを作りたい、という気持ちから 特に大変だったとは感じませんでした。
ダンス練習について
今年は5曲(当初は6曲だった)踊るつもりであるにも関わらず、ミスコン当日まで1か月ほど。ダンスの振付を覚え、その後磨いていくことを考え、
1日目:サビまで→2日目:復習と最後の手前まで→3日目:復習と仕上げ
をサイクルさせて覚えていきました。
ダンスの振付を70%ほど覚えた頃、前編でキレがない と言われた筆者は、'15電通大ミスコン準優勝した「アステリズム」の本田未央役、まっちゃ さんに今年のダンスを見てもらいました。
このとき初めて鏡越しに自身のダンスを見ました。正直ひどかったです。そうか、だから昨年はダメだったのか、と。
こんな中、休憩中にニコニコ動画の踊ってみたの話になり、
まっちゃ:「この人の動画とか見てみなよ。すごくダンス綺麗だから」
と言われ...
センターの未央ちゃんキレッキレやん!!しかも可愛い!!
ここで気づくのです。「ダンスのキレと可愛さは両立できる」と。
これを機に 踊ってみた動画をあさり、キレのあるダンスを目指しました。
その結果、
右利くん、なくるさんのリハ見てました(すごかった)
— yu-ki/右利 (@yu_ki_1925797) 2016年11月26日
完成度が高すぎてビビってました…
— yu-ki/右利 (@yu_ki_1925797) 2016年11月26日
右利くんに青劇リハ見られてたことをmasakaくんから今日聞いたけど、昨年とは まるっきり違ってダンスにキレがあった、って言われて お兄さん少し嬉しい😄
— なくる@'16電通大ミスコン優勝 (@NaClcaramel) 2016年11月26日
右利くんはダンス ガチ勢の「Pumpkin heads」の初音ミクちゃん。完全に作戦成功 v
ちなみに個人的に好きな動画は これ。
最高。可愛いしカッコよすぎ。
音源について
今回もCD音源をほとんど持っていましたが、長さの調整などは ほとんど友人にお願いしました。このおかげで、筆者は声の録音とダンス練習などに集中することができました。改めてありがとうございましたm(_ _)m
次は録音に関して。なぜ録音音源にするかと言うと、筆者が元々ノドを痛めやすい体質で、当日仮にノドの調子が悪くても演技に支障が出ないようにするためです。
録音にはスマートフォンのアプリ「PCM録音Lite」を使用しています。フリーソフトなのにノイズが少なく良い音源が取れます。ただ、このままだと舞台で流すのには音が小さすぎるため、そこはDTMの得意な友人にお願いして音量を大きくしていただきました。圧倒的感謝 (>人< )
音声や楽曲のタイミング調整には、これまたフリーソフトの「Audacity」(公式サイトは英語ですが 日本語化可能です)を使用しました。こだわりがなければ、だいたいのことは このソフト一本でなんとかなります。
(追記)
一つ言っておかないといけないことがあるのですが、ダンスの曲間は場合によって使い分けましょう。ミスコンの舞台は一般のライブとは違い、曲終了後の歓声が「Fooooo!!」や「Yeah!!」ではなく拍手が多いです。そのため曲間に拍手が挟まると まるで学芸会になりかねませんので、曲間のタイミングはできるだけ狭く、曲終了では広めに取るとよいでしょう。
女声について
女声を始めたきっかけと今年のキャラ数
'14電通大ミスコンの写真→Amuse!の決勝動画の順に筆者は見ているので、ミスコン出場のきっかけは2014年の ねいぴあ くん(=WEOミスコン部門)ですが、目指すステージの目標はAmuse! さん、中でも そのリーダーである はちゃ先生(=高坂穂乃果 役)です。
はちゃ先生の女声はマジで目を疑うほど美しくて美しくて...。というわけで昨年のミスコンでも女声を練習して出場していました(まだまだ上手とは言えないレベルでしたが...)。
昨年は蘭子ちゃんとプロデューサー(低音ボイス)の2キャラ分録音しました。さて、今年は何キャラするんだっけ?ん??
そう、5キャラ(うさぎ は喋らないので)でしたね。
プロデューサーや ぴにゃの声は別に問題ないですが(実を言えば「あのプロデューサーの声って なくる くんだったの?!」とよく言われますが、はい。筆者の声です。)、女声×3は さすが につらいです。
誰かと話していた時の会話
なくる:「今回ミスコンで5キャラ吹き込むんだーw」
???:「それ もはや両声類じゃなくて多声類ですよww」
その通りwww 我ながらヤバいことを しようとしてたなぁと思いますw
決めてしまったことは形にしないといけないのに、いくら練習をしても島村卯月ちゃんの声にも渋谷凛ちゃんの声にも本田未央ちゃんの声にもなりません。当たり前です。モノマネできるわけではないので。
多数のキャラをどう演じるか
出来ることだけやってみよう。それが以下。
- ニコニコ動画でデレマスの「MAGIC HOUR SP」を何度も聞き、3人の声の特徴や息づかい を真似る。
- ミスコン当日ではキャラの声が変わるときに照明を変えることで、キャラが変わったことを印象づける
1に関しては こんなことが昨年あったから。
@NaClcaramel 私の場合、裏声をつかって、女性の歌を歌う練習をしました。
— はちゃ氏@営業部総務課 (@Hatyaka_LL) 2015年11月26日
裏声は音程をコントロールするのが難しいですが、それを歌によって鍛えて、ある程度自由な音程で声を発せられるようにしたのち、女性声優のラジオ等を聞いて女性特有の抑揚をつける練習をしました。
2に関しては もともと今年のミスコンでやろうとしていたこと。絵の視線誘導 ならぬ 視覚から聴覚の誘導。
とりあえず上手くいったみたいでよかった (*´―`*)
念押しで言っておきますが、声がぶっ飛んでいた部分以外はピッチ変更などを行っていません。また、決勝最後の「Yes! Party Time!!」のボイスを除き、声の主は 筆者ただ一人です。
いまさらだけど女声とミスコンとの関係
今までのミスコンでは あまり女声に関してノータッチだったような気もしますが、Amuse!が優勝した'14電通大ミスコン以来でしょうか。女声でステージに立つ参加者が増えたような気がします。だからと言って女声が出来ないとミスコンに出ちゃいけないのか、と言われれば そんなことはありません。
ちなみに、右利くん(=Pumpkin headsの初音ミク役)にこんなこと言われ(奇数番目が右利くん、偶数番目が筆者)...
@NaClcaramel わかる!結局そこに行き着くんだよね!!
— はちゃ氏@営業部総務課 (@Hatyaka_LL) 2016年10月31日
ということもあり、慣れている人に聞くと こんな回答が返ってきますw
なので この女声の有無は完全にオプションだと思っていますし、やりたい方はググってください、という感じです。でも、声を自由に変えられるのって楽しいよね?!
一つだけ言わせていただけるなら、女声の練習を本番直前から始めないこと。ボイトレ→女声の練習にしないと 間違いなくノドを痛めます。お気をつけて。
衣装について
衣装の値段とか聞いちゃダメ。以上。
特に今年は色々と大変なことがあったので服の話は伏せさせてください。代わりに、靴の話します。
衣装は買ったけど靴はどうしよう... という方も多いのではないでしょうか。よく聞く話だと、踊りやすいように「スニーカー」だったり、万能アイテムである「ローファー」だったりが定番ですね。ちなみに筆者の話をすれば
なくる :「靴どうしよ...」
なくる母:「これ、履く?壊れちゃったら捨ててくれて構わないし」
なくる :「(サイズ問題ないわw)じゃあ、履きます!」
こんな感じです。ちなみに昨年と比較すると
左が昨年、右が今年。どちらも6cmヒールだった気がします。
実を言えば、家でこれ履いて1回踊っただけ。上から下まで全部身にまとって踊ったのは当日の ぶっつけ本番。一番驚かれたよ...。ヒール全然気にしない人だから何とかなったのかも。
ぴにゃ と うさぎに ついて
今回のサブキャラであり大事なポジにある子たち。
セッティングとしては まず傘をパイプ椅子に立て掛け、ゴムで両者を固定します。
その後、キャラと黒い布を上部分だけ縫い合わせて傘に被せ(後日撮った写真)...
演技中 照明が消灯している間にめくります。
「ぴぃいいいいいにゃぁあああああ」 「・・・。」
もちろん黒子の存在は自身のルールに反するので、黒い布を捲るのも筆者。捲り終わったらプロデューサーの声で「準備が整いました。プロデューサーからは以上です。」と言って、音源を変えてもらうようにしました。
ちなみに、この子たちが出来上がったのはミスコン当日の13時頃です(え...)。ミスコン参加経験者なら わかると思いますが、これは相当ヤバい時間。ご心配おかけして申し訳ありませんでした... m(_ _)m
予選が終わった後のインタビューで自作発言をしましたが、あれは完全に女子力アピールを狙ってのことです(裁縫やったよアピール)。
演技について(一番大事なとこ)
結論から書きます。
今年の演技は「ネタがわかる人が面白いのは当然。ネタがわからない人でも話がわかって楽しい」というのをコンセプトに考えました。演技後の後語りなので 今年の演技原稿(予選分)を公開したいと思います。
青字が凛ちゃん、ピンク字が卯月ちゃん、オレンジが未央ちゃん、黒字がプロデューサー、緑字が ぴにゃ の声です。
おわかりいただけると思いますが、一度も「しぶりん」や「しまむー」など、デレマスメンバーの名前は出していません。理由は先ほど述べた通り、キャラそのものの演技を真似るくらいしか できないからです。このことから、演技中は「名前のみ」で呼び合っています。
流れとしては、
冒頭の「私は凛~」で「誰が舞台に立っていて、このキャラはどういうキャラなのか」を説明。
↓
「今日は電通大のステージ/いつもは3人で」で「ミスコン出場/追加キャラの示唆」
↓
電話とともに3人が揃う(伏線回収その1。このとき照明によってキャラの変化を誘導)
↓
「プロデューサーさんが、助っ人が~」で「さらなる追加キャラの示唆」
↓
消灯中に「プロデューサーからは以上です。」で伏線回収その2。
↓
ぴにゃ と うさぎの登場(伏線回収その3)。ここでもネタを知らない人のために説明。
↓
「心の綺麗な人には~」でネタの詳細説明(演技キャラ(メイン)について参照)。
↓
全体説明が終わったのでダンスステージへ
という流れになります。
イメージはデレステのイベントコミュ。順序立った演技で、どんな人にも伝わりやすい演技を心がけました。
(追記)
さらに今回は予選で出し惜しみすることがないように、
予選(ステージ)→決勝(アンコール)
という演技構成にし、予選演技を歯切れよく終わらせる構成にしました。また、ステージ→アンコールという構成にすることで 予選演技だけ/決勝演技だけでも内容が伝わり、続けて見ればお話が繋がっている、というようにしました。
ミスコン当日までに気をつけたこと
筆者は もともとアトピー持ちなので 特にストレス過多だと掻き毟ってしまい、肌がボロボロになってしまいます(これでも良くなってきた方なんだけどね...)。なので なるたけ掻かないように、肌には保湿剤を、ひどくなったらステロイドを塗って...など、舞台に立っても恥ずかしくないように肌の調子は整えてきました。
あと特に筆者はノドを ものすごく痛めやすい体質なので、10月後半からは登下校時にマスク着用。体調管理にも気をつけて、ミスコン当日に倒れないようにしました。
...とは言っても、ミスコン当日って実は寝てないんだけどね...*3
中編の最後に
ようやく演技詳細まで書き終わったよ...。文字数的には まだまだ書いても良さそうな気がするんだけど、とりあえず ここで一区切りつけます。
次回が おそらく後編。ミスコン当日まで~ミスコンを終えて までの内容になると思います。長くなってきていますが もう少しお付き合いいただければなぁ...と思います。
ではでは~